間違えられた男

1957年/白黒/原作マックスウェル・アンダースン(実録)/脚本マックスウェル・アンダースン、アンガス・マクファル/出演ヘンリー・フォンダ、ウェラ・マイルズ、アンソニー・クエイル

間違えられた男 – 解説

アルフレッド・ヒッチコックが「知りすぎていた男」に続いて監督したスリラー映画。原作は「悪い種子」のマクスウェル・アンダーソンが書いたが、題材は1953年、ニューヨークで起こった事件に基づくノン・フィクション。アンダースンと「知りすぎていた男」のアンガス・マクフェイルが共同で脚色した。撮影は「放浪の王者(1956)」のロバート・バークス、音楽は「灰色の服を着た男」のバーナード・ハーマンが担当した。主演は「戦争と平和」のヘンリー・フォンダ、「捜索者」のヴェラ・マイルズ、「戦艦シュペー号の最後」のアンソニー・クェイル。

間違えられた男 – ストーリー

ニューヨークのストーク・クラブでバスを弾く貧乏楽士マニイ・バレストレロ(ヘンリイ・フォンダ)は妻のローズ(ヴェラ・マイルズ)の歯の治療代300ドルを工面するため、ある日、ローズの保険証書を抵当に金を借りようと保険会社の門をたたいた。窓口係のデナリーが、ふとマニイの顔を見て驚いた。忘れもしない、この事務所に2度も強盗に押入った男の顔とそっくり。デナリーは態よくマニイを待たしておいて警察へ急報。マニイは刑事主任バワースとマシューズ刑事によって第110区の警察署へ連行された。