シャンパーニュ

Champagne/1928年/ブリテッシュ・インターナショナル・ピクチャーズ作品/白黒/無声/制作:ジョン・マックスウェル/原案:ウォルター・c・マイクロフト/脚色:エリオット・スタナード/撮影:ジャック・コックス/出演:ベティ・バルフォア、ゴードン・ハーカー

シャンパーニュ – 解説

わがままな若い娘が世間を知るようになるアメリカ調の「道徳教育」的な物語である。ヒッチコックは、立ち聞きする女中、宝石、食事のシーンなど、後年得意とする演出や小道具の使用をこのころから用いはじめている。
大揺れの船上をまっすぐに歩く酔っ払いのギャグなどユーモラスなタッチが盛んに使われていて、そうしたタッチでの場面をしめくくる手法も目立ってきたようだ。

シャンパーニュ – ストーリー

億万長者の娘ベティは愛する男との結婚を父に反対され、家出してフランスへ行った。父はイカレ気味の娘に世間の厳しさを教えようとして破産したことにする。ベティはあるキャバレーにつとめるが、仕事として客たちにできるだけシャンパンを飲ませなければならない。このシャンパンこそ、彼女の父を財産家にした商品だった。